栃木・益子を拠点に温故知新を深めてきた寺村光輔。その制作の現在地を示す個展「現在(げんざい)」が、岡山・cafe moyauの通常非公開の地下室で開かれます。
会期中は工房映像の上映に加え、同店の料理・飲み物を寺村のうつわで楽しめる構成。器が日常の食卓で息づく瞬間まで含めて体験できる、稀少な機会です。
コンセプト
過去の全てを凌駕する、この瞬間の「最高到達点」
寺村光輔の作陶の根底にあるのは、「温故知新」の精神です。
彼は、幻の土と呼ばれる栃木県「益子」特有の「寺山白土(てらやましろつち)」をベースに、林檎やナラなど身近な作物の灰を掛け合わせることで、先人が切り拓いた益子焼の伝統を継承し、さらに新たな表現を生み出し続けています。
2015年「温故知新」に始まり、「陰翳礼讃」「余白」「原点」「貫く」と、一歩ずつ自らの信念を深めてきた寺村光輔。本展「現在」には、これまでの全ての試行錯誤、情熱、そして技術が昇華されています。
作品が持つ、料理を盛り付けた際に際立つ「余白」の美しさ、そして光と影が織りなす「陰翳(いんえい)」の深さ、その全てが、今、ここに存在しています。
まさにこの瞬間に、目の前に存在する渾身の作品、寺村光輔の「現在」を瞳に焼きつけたくなることでしょう。
本展では、 約1000点の作品が一堂に集結いたします。
異例の会場と「食」との融合:地下室で生まれる特別な「現在」
本展はアートスペース油亀の改修工事という予期せぬ出来事によって実現した、特別な会場での展示を行います。


岡山市北区出石町の人気店「cafe moyau(カフェモヤウ)」様の全面的なご協力のもと、普段は非公開の地下室に展示空間を設えます。
会期中、寺村光輔の工房での制作風景を映像で上映いたします。また、ご来場のお客様は、寺村光輔のうつわを使用したcafe moyauさんの料理や飲み物を喫茶スペースにてお楽しみいただけます。うつわが美術館のような場所ではなく、日々の食卓で「現在」息づく瞬間を、五感を通してご取材いただける絶好の機会です。
この特別な地下空間で、寺村光輔が到達した「現在」に、ぜひ出会いに来てください。
アーティストプロフィール
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 氏名 | 寺村光輔(てらむらこうすけ) |
| 在住 | 栃木県芳賀郡益子町 |
| 略歴 | 1981年東京都生まれ。2004年法政大学経済学部卒業。益子にて若林健吾氏に師事。2008年益子町大郷戸に築窯し独立。 |
| 油亀での個展歴 | 2015年「温故知新」、2017年「陰翳礼讃」、2019年「余白」、2021年「原点」、2023年「貫く」 |
| 作品の特徴 | 益子特有の「寺山白土」をベースに、林檎灰釉など自然の恵みを掛け合わせた独自の釉薬が特徴。「温故知新」を体現し、日常食器、花器、酒器、陶製オブジェなど幅広い作品を手掛ける。 |
アートスペース油亀提供 アーティスト紹介動画
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展覧会概要
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 展覧会名 | アートスペース油亀企画展 寺村光輔のうつわ展「現在(げんざい)」 |
| 会期 | 2025年12月13日(土) → 12月21日(日) open 11:30 → 18:00 日曜日は15:00ラストオーダー |
| 休廊日 | 木曜 |
| 会場 | cafe moyau 地下室 |
| 住所 | 〒700-0811 岡山県岡山市北区出石町1-10-2 |
| 電話 | 086-227-2872(cafe moyau)※展覧会の問い合わせはこちら086-201-8884(アートスペース油亀) |
| 入場料 | 無料 |
| 出品点数 | 約1000点(新作の象嵌作品、陶板作品など含む、日常食器、酒器、花入れなど) |
| 作家在廊日 | 2025年12月13日(土) |
| 特典 | 作品お買い上げのお客様に、「釉薬大辞典」を進呈。 |
| オンライン展 | 開始日時: 2025年12月23日(火)19:00スタート 特設ページ: https://aburakame.ocnk.net/product-group/48 |
なお、本プレスリリースに含まれる情報は、「アートスペース油亀」から公式に提供されたものであり、すべての権利は「アートスペース油亀」が管理しています。
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